五月病 [Words(コトノハ)]
五月も半ばを過ぎ、一気に初夏の陽気になり、新緑が眩しい。
先週末は体が重く、原因を探ったてみたのだが、どうやら多忙にも関わらず、過度の筋トレなどをしたことがいけなかったようである。
例年季節の変わり目には、体調を崩しがちであったが、気候の変化も加わったこともあり、少々倦怠感に襲われたようである。
さて、そんなときふと”五月病”なるコトバを思い出したので、調べてみると、現在ではうつ病などの精神系疾患とされているようである。
まあ、確かに新年度の環境変化に伴う精神的な疲労等からくる倦怠感を指すのではあろうが、最近この精神系疾患をしっかりと認識して周囲が配慮をすることが大切である云々が、まことしやかにささやかれることに違和感を覚えるのは私だけだろうか。
脳の働きと精神系疾患との関連性が科学的に解明されることで、薬物治療によってそれらの症状が改善されるのは、大変良いことなのだが、過度の薬物への依存はどんな症状でも望ましくはあるまい。
よく”肩こり”は日本人特有の症状(?)と揶揄されるが、人はある事象をコトバにすることで安心を得ると同時に、そのコトバに支配される典型ともいえる。確かにPCを使い続けていると、肩の筋肉が硬直し、ひどい時には頭痛にまで発展することがある。しかし、同時に腕、背中、腰などにも同様のハリを訴えているはずで、肩だけをケアするよりも、体全体の緊張を解すよう心がけた方が改善が早いことも多い。
五月病。明らかに心身ともにリフレッシュを求めているサインととらえ、前兆があったら、思い切り寝てみる、敢えて新しいことを始めてみるなど、まず深みにはまる前に自分なりの脱出法を探すことをお勧めする。決して病院に行くことを否定しているわけではないので、勘違いされないように。悩むくらいなら、特効薬でスッキリするのも次のステップへの大切なアクションなのだ。
くれぐれもコトバの持つ暗示に支配されないようにしたいものではある。
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