少林サッカー(2001年:香港) [Movie(映画・DVD)]
チャウ・シンチー監督・脚本・製作・主演の本作品、どこまでもおバカな映画でありながら、どこまでも楽しく、最後にほんのちょっとだけ泣ける映画である。
なんか厭なことがあったり、元気出したいと思ったら、まず観てみるがよい。理屈は不要である。
残念ながらその面白さに気づくのは、公開から1年後のDVDによるものであった。公開当初、「これはまたB級っぽい」と軽視していたのだが、暫くしてお試し感覚で借りたDVDを観てすっかりはまってしまったのだ。「大変失礼なことをした。」と。
カンフーとサッカーの融合。あり得ない設定とは思いつつも、主人公シンの”鋼鉄の足”の強靭な脚力は、なるほどサッカーに通ずるものがあると妙に納得できるし、活躍するのも不自然さがない。他のカンフーの技は、強引な設定かつ、空飛ぶ設定はさすがに反則だろうと感じるのだが、敵の設定がそんなものも打ち砕くほど強烈なため、ついつい勝負の行方を追ってしまうのである。
(敵チームの強烈なトレーニングは、スタローン主演のロッキー4を知っている方なら笑えるはず。)
特撮もそれなりではあるが、全体の構成からすればご愛嬌である。
決して上品な作品とはいえないが、勧善懲悪、笑いとちょっぴりの涙、そしてハッピーエンドは「面白い」という映画の鉄板を踏襲しており、意外にも劇中の音楽が大変よくできている。(オープニングからテンションUPだ。)
鬼才監督タランティーノが、「ぶっちぎりに凄い映画だ!」と絶賛したという本作品、まだの方は一度お試しも悪くはないだろう。
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