ワークブーツ [Items]
最近はタウンユースとしてすっかり定着したワークブーツ。中でもレッド・ウイングが王道のようだ。
ワークブーツというカテゴリがいつ頃作られたかは知らないが、一昔前には「エンジニアブーツ」「安全靴」「登山靴」など、くるぶしから上以上あるゴツイ靴はいろいろと呼ばれていたかと思う。
そんな一昔前に入手したのが、ノースフェイスのこのブーツだ。「レッドウイングですか?」と聞かれる程よく似ているので、「いや違うんだけど」と答えると同時にパチものと思われるが厭で「ノースフェイスなんだよね。」と続けるのだが、ノースフェイスのパチものと思われてしまう始末。。
今は絶版なので購入はできない珍しい一品なのだが、どうも珍しさが裏目に出て怪しさが目立つことに。。
ノースフェイス(THE NOTH FACE)と言えば、登山、しかもアルプスやエベレストなど極限に近い極寒の地での防寒用衣類がフラッグシップとなるブランドである。そんなブランドからの靴なので、さぞかしアウトドアに強いものかと思いきや、意外にも防水性、歩きやすさに欠け、ソールが固めなためかグリップ性にも欠く。また、インソールが滑りやすいため疲れやすく、しかもホールド性はばっちりで脱ぎにくく穿きにくいという甚だ実用性に欠くアイテムとなってしまったのである。
どのメーカー、ブランドもそれぞれが名を馳せたアイテムあってのものであり、ノースフェイスに限って言えば、スノーブーツや登山靴には強いのだろうが、そもそも靴を売りにしていた訳ではないので、こういった結果もさもありなん。
さて、そこでこの手のブーツで名を馳せたブランドが前述のレッドウイング(RED WING)のアイリッシュ・セッターなのである。アイリッシュ・セッターは米国ではワークブーツという作業靴の範疇ではなく、狩猟時に足音を軽減するよう考案されたトラクション・トレッド・ソールを特徴とするハンティングブーツというカテゴリになるそうだ。つまり、1952年から続くこのハンティング・ブーツの老舗ブランドのアイリッシュ・セッターこそフラッグシップモデルなのだ。実際に履いたことはないが、支持され続けるのは機能性にも優れているからではないかと想像される。
そんな情報を知る由もない15年ほど前、ホームセンターで廉価で見つけたこのノースフェイスブーツ。縁あって今日まで活躍してきたので愛すべき一品として可愛がっている。
手入れ前に撮影。汚れが目立つ。
相当くたびれてきたので、手入れをすることにしたが、ソールの汚れの取り方が分からなかったので、ネットで調べてみると、紙やすりや消しゴムで奇麗になるとのこと。
ミンクオイルを塗って半日置き、磨くと艶も出てまた味が増したようだ。
経年による痛みは出てきているが、もう暫くは付きあってくれそうなので大切にしようと思う。
DATE:1997/made in korea/25.5cm
コメント 0