アルゴ(ARGO:2012年:米) [Movie(映画・DVD)]
ブラックホーク・ダウン、グリーンゾーンと実話に基づいた作品に続き「アルゴ」の登場。
1979年のイランアメリカ大使館人質事件とカナダの策謀による人質救出作戦を描いた作品。
監督はアルマゲドン、パールハーバーなどに出演している俳優でもあるベン・アフレック、制作にオーシャンズシリーズでおなじみのジョージ・クルーニーという俳優陣が制作サイドにまわっているという作品でもあり、第85回アカデミー作品賞にも輝いている。
1979年ホメイニ師による革命に揺れるイランにおいて、過激派が敵視するアメリカ大使館を襲い52人の大使館員が人質になる。しかし、大使館が占拠される直前6人の外交官が脱出しカナダ大使館に逃げ込む。各大使館に国外退去命令が出され、カナダ大使も外交官を匿いながら帰国の準備に取り掛かるが、逃亡中の米外交官は一緒に逃れられない。
窮地を知ったカナダ政府はアメリカCIAと謀り、外交官を映画撮影のためロケハンに来たスタッフに変装させ、国外に退去させる作戦を実施するのであった。偽映画のタイトルは「アルゴ」。ハリウッドも巻き込んだ決死の救出作戦が始まる。
実話に基づきながらも映画的な演出がなされていることは差し引いても十分スリリングな内容となっているといえる。戦時下や動乱の中で無事に生き延びることの難しさや、困難を乗り切るための努力、協力、そして全ての結果を左右する「運」を感じずにはいられなくなる作品といえる。
いつ何時普通の人間が海外で政争に巻き込まれて生命の危機に立たされるか分からない。そんな時自国は何をしてくれるのか。そんなことまで考えさせられてしまう。
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