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昭和歌謡 なぜ今・・・。 [随筆]

カラオケに行くと必ず70年代~90年代中心になってしまう。同行する若者たちに知っているかどうか尋ねると、親世代が聴いている、もしくは歌っているとのことで意外にも知っているケースが多い。そんなことも手伝ってか調子づいてよく歌うのだが、自分でも不思議なくらい覚えているものだ。

そんなカラオケ話はさておき、音楽のデジタル化がもたらしたのは再生機器の小型化だけではなく、その情報伝搬力の広さだろう。特にYoutubeによる情報提供量はサイト出現の前後で全く異なる。

あの時代の、あの歌手の、あの歌・・・ということで探していくと音のみならず当時の映像も見られるというのだから驚きだ。

時代は平成になり既に25年が過ぎようとしている。昭和最後の誕生日の世代も30代が見えてきたところだ。平成がこなれてくるとそれ以前は戦後昭和と戦前昭和という大きなくくりで大別され、現在と過去を比較する際振り返って昭和何々とい際には大抵戦後昭和を指すことが多いように思える。

もちろん社会・経済・ファッションなどジャンルに因ってその区分は様々だろうが、ここのところ「昭和歌謡」という言葉を耳にすることが多くなったため、なるほど歌のジャンルもそういった時代の境目を付けるほど特徴が変化したのだと感じたのである。

たしかにかつて「歌手」すなわち「ボーカリスト」は歌うことに特化した正に「歌い手」であった。歌い手に楽曲を提供するのが「作詞家」であり「作曲家」で、「バックバンド」「コーラス」が彼らを支えていた完全分業制が多数派だったようだ。もちろん、シンガーソングライター、バンド、というジャンルもあったが、シンガーソングライターの多くは「歌手」に楽曲を提供していた作り手でもあったし、バンドは必ずしも長命とはいえず伝説的な存在も多かった。

そのような分析は専門家に任せるとして、最近は「記憶に残る楽曲」が少ないということだ。正直喰わず嫌いなのかとも思ったが、どうも違うようだ。 記憶に残らないというより、あまりに膨大な楽曲が短期間にリリースされるがゆえに記憶に残るほど沢山耳に触れないということなのだろうか。

これほどまでデジタル化が進む前は、オーディオは高価で、レンタルレコードというシステムから分かるように音源が限られていた上、ラジオかテレビの歌番組くらいしか聴くことができないという楽曲に親しむ環境が整っていなかったことも当時ヒット曲と呼ばれた誰もが知っている楽曲を生み出す土壌であったといえよう。いいかえれば、曲単価が高かったともいえる。

かくいう私もそんな限られた楽曲しか触れることのできなかった「歌謡曲難民」といえよう。「ベストテン」をはじめとする歌番組が主な情報ソースだった今の40代は決して少数ではないはずだ。

そんな40代が懐かしんで聴く楽曲とそれを新しいと感じる若い世代との支持を得て「昭和歌謡」は今のJPOPとは異なる輝きを放っているのではないだろうか。

気持ち良く一曲歌いたい。 

 

 

 


タグ:昭和歌謡
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