キック・アス（Kick-Ass:2010年：米）

アメコミの映画実写版。何の変哲もないヒーロー願望を持つ青年が、ネット通販で買ったヘンテコなスーツで変装し街の悪と闘おうとする。しかし、彼は全く普通の青年。ヒーロー願望とは裏腹に全くいいところがない。

 

ある時、大衆の面前で必死にチンピラと闘い追い払う姿がYoutubeで流され、「キック・アス」として一躍ヒーロー扱いされる。

そんな中、マフィアとビッグダディ＆ヒットガールとの抗争に巻き込まれてしまう。武器も得意技も持たないキック・アスの運命やいかに・・・。

 

 

というのが大筋だが、本作の見どころはクロエ・グレース・モレッツ演じるヒットガールに尽きるだろう。

ヒーロー願望だけでまったく活躍できないが、恋人と楽しい学生生活を送るキック・アスとマフィアへの復讐のため、日夜格闘術を磨くなど同世代の女の子らしからぬ生活のヒットガールのクールさとを対照的に描いており、徐々に本当の主役はヒットガールなのでは？と思えてくるくらいだ。

ビッグダディがマフィアに殺され、まだ幼さの残る少女ヒットガールが終盤マフィア相手に見せるアクションシーンは本作最も見ごたえのあるところ。

少女×アクション＋お間抜けヒーローという図式くらいしか中身は無いが、勧善懲悪スッキリ系ということでは、まあ合格点というところか。

 

アメコミヒーローとしては冴えない「キック・アス」。クロエの魅力とヒットガール人気で、続編「キック・アス／ジャスティス・フォーエバー」が公開中だが、すっかり大人になったクロエ演じるヒットガール、果たして本作のような軽快なアクションシーンがあるのだろうか。

 

 

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