スノーホワイト（Snow White & the Huntsman：2012年：米）

ディズニー初の長編アニメとして有名な白雪姫は、グリム童話に原作のあるドイツの民話を起源としている。

 

王妃の妬みにより、毒りんごを食べて眠る白雪姫を王子がキスで目覚め、二人は幸せになるというハッピーエンドが一般的に知られているところだ。

 

しかしながら、このディズニーによって美化された白雪姫のストーリーも、多くの童話に見られるようにその原作はかなり残酷な場面も多くみられるようだ。

 

そんな白雪姫が本作では、「闘う白雪姫」として描かれており、白雪姫はやられっぱなしの弱い姫ではないところが特徴といえよう。

 

中世ヨーロッパを思わせる時代設定と、魔法、妖精など、ロードオブ・ザ・リングに代表されナルニア物語などの作品群に近い雰囲気の作品だ。

 

勧善懲悪モノでは、悪役の設定やキャスティングが非常に重要だ。ときには主役以上に人気が出ることさえある。

 

本作では、憎い王妃役にシャーリーズ・セロンを配し、作品を引き締めている。

 

 

 

「赤ずきん」に続いての童話の新説「白雪姫」、評価の分かれるところだろう。というのは、面白いといえば面白いのだが、やはり結末ありきのストーリーは、どういう経緯を経てその結末に至るかを楽しめるかどうかにかかっているため、今後の展開が期待されるところだ。

 

今後の展開といったのは、一部の情報では、この「スノーホワイト」なんと3部作予定の第一作らしい。エンドロール後に何らかの告知があってもよさそうなものだが、それがないのは、この作品の反響によって次回作を決めるということなのだろうか？ 

 

 

 

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