15系クラウン オートドアロックの修理 [Items]
愛車クラウン。譲り受けて3年、既に10数年経っており、随所に傷みが出始めているものの、未だ現役で活躍している。
ところが最近運転席側後ろの右ドアのドアロックの調子が悪くついに、オートドアロックが効かなくなった。
現象は、集中ドアロックが効かない、アンロック状態で走行し、20km/h以上になると他のドアロックが「カチャ」と掛かるが、故障部分は「カチャ、カチャ」となり続けてしまう。しばらくするとおさまるが、停止するたびこの状態が発生し、運転席から手をまわしてロックを掛けるまでこの音は鳴り続ける。
何より面倒なのは、荷物などを後ろの席に乗せようとしたり、取り出そうとする度にロックを解かないといけないことだ。
さて、こうなると後は修理に出すか、自分でなんとかするかだが、原因が分からないことには対処のしようがない。
そこで、さっそくネットで調べてみると、ドアロックアクチェレータ―のモーターが壊れていることが原因のようだ。ドアロックアクチェレータ―?始めて知ったが、ご丁寧に修理の様子をネットでリポートしてくれている方もいらっしゃる。ピンポイントで自分の型式の車を検索すると年式が古いためか件数は少ないが、画像付きでレポートがあった。
どうやら内張りをはがしてのパーツ交換が必要らしい。これは修理に出すとそれなりに費用が掛かりそうだ。内張りはがしはやったことがないが、15系クラウンはそれほど複雑ではなさそうだ。また、交換作業もそれ程特殊な用具もいらずなんとか自分でできそうな気配。そうなるとパーツが入手できるかどうかだが、ここはひとつヤフオクで検索してみる。
年式が古いため点数は限られているが発見し、送料込で2,000円程度でゲット。週末に到着したので、早速取り付け作業にかかる。
この部分にモーターが内蔵されており、それが故障するとオートロックが効かなくなるとのこと。
それでは作業開始。
内張りはがしで検索を掛けるとこのクラウンはこういったところにネジではなく、ピンでとめているとのこと。確かに普段は全く気にならない。さらにフットランプの下に2か所ほど。
何も調べずに取ろうとすると破損しかねないが、このピンの取り方も説明があって、このように中央を押しこむとロックが外れ、取り出せる。
プラ製の用具がないので、ドライバーセットについていたそれらしいもので、丁寧に取り外す。
肘かけのパワーウインドウ開閉パーツを取り外す。これはマイナスドライバで押し上げれば簡単に取り外せるが、パワーウインドウ用のハーネスと灰皿用の電球がつながっているので、強引に引っ張ると断線のおそれがある。
ネジがないのに強力に固定されているはずもなく、よく見るとこんなところに怪しげな蓋が。
ドアロック、ノブのカバーを取り外すが、ネジをはずしただけでは取り外せない。図のように運転席側から後部側にスライドさせて中でロックされているパーツをガチッと外す。これが一瞬壊したかと思うくらい激しい音がするので、焦る。
ここがパーツを固定している部分。かなりしっかりと取り付けられている。
さて、一通り内張り側のパーツ類を取り外したら、図のように下から手前に引っ張るようにしながら、上に押し上げて内張りを取り外す。この時、下のフットランプのハーネスを先に取り外しておくが、外す時に内側上部にある隠しピンがバリッという音と共に外れるので、やや焦るが、問題ないようだ。
取り外した内張りを透過で重ねるとこんな感じだが、左がハーネス類、右が内側にあるピンの位置だ。外側から見えないだけに素人にはおっかなびっくりの作業だ。
次の作業ポイントは上の丸印。左のアームを支える部分の脱着が細かい作業になりそうだ。
レバーを取り付けたままでは作業がしにくいので、取り外す。
L字型のアームの先を固定しているプラ製のパーツから取り外すが、これがなかなかしっかり取り付けられているので、マイナスドライバーをあてながら、くるっと回して取り外す。
最後に本体を固定しているボルトを6角レンチで取り外し、左側のボルトを取り外す。レンチと大型プライヤが道具箱にあって助かった。
上がゲットした中古パーツ下が旧パーツ。右のボルトが最後の固定パーツであった。
逆の作業工程でここまで取り付けたら、内張りを取り付ける前にいったん動作確認をする。とはいえ、諸事情により走行までできなかったので、リモコンでの動作確認と集中ドアロックの動作確認のみで見切り。この二つは正常に動いたので、一安心。
内張りを取り付けて完成!その後の走行時のオートロックも正常に作動。
台風18号が近づいて来ており、翌日は作業ができないこともあり不安もありながらの近所の某コンビニ駐車場の片隅を利用しての作業だったが、1時間程度で完了。
こういったDIYは嫌いではないが、いかんせん手探りなところが困りものだ。とはいえ、ネットの情報は実にありがたいものだ。
古い車なので、この情報が誰かの役に立つことも稀であろうが、お役に立てれば幸いである。
【車種】トヨタ クラウン ロイヤルサルーン
【型式】E-JZS155 3L ハードトップ
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