今更の半沢直樹 [Movie(映画・DVD)]
半沢直樹といえば、2013年後半の大ヒットTVドラマだ。
今更ながらDVDで一気に観たが、これはヒットするなぁと思える程面白かった。
既に多くが語られているので、今更だがヒットした要因をDVDを観ながら検証してみる。
ちなみに初回はリアルタイムで観たが、なんとなく展開が読めたので敢えて敬遠してみた。
キーワードは
・復讐
・金融
・裏側
一昔前に企業買収を舞台にした小説、ドラマ「ハゲタカ」がヒットしたが、このジャンルは金融は難しくて分からない層にも「復讐劇」というボーダレスでウケるテーマが頭脳戦で展開される点が好評を博すようだ。
そして「半沢直樹」については更に
・強烈な敵役(+その取り巻き連中)
・決めゼリフ
どれだけ憎まれるかがヒットのポイントだ!劇中のこの二人は本当に憎い!
の「水戸黄門的」要素が加わることで爆発的ヒットとなったと考えられる。
こういった構図で大抵コケるパターンは「敵役」の設定やキャスティングミスだ。スターウォーズのダースベイダー、ガンダムのシャア・アズナブルよろしく主役を呑み込むくらいの強烈な「敵役」がいることで、はじめて観る者の心を鷲掴みにするのだ。
判官贔屓+勧善懲悪は老若男女、時代を問わずウケ、そこに頭脳戦というインテリジェンスの要素を盛り込んだ本作、徹底的に主人公半沢が追い込まれ、最後は敵をやっつけるという痛快さがびしびしと伝わってくる。
原作で続編にあたる“ロスジェネ”ではドラマ最後の半沢出向という結末の続編が描かれているそうで、ドラマ化や映画化が囁かれている。
憎い上役をコテンパンにやっつける半沢直樹。そこに痛快さを見出す視聴者。自らの代弁者を半沢に見たて明日へのエネルギーに変えた人たちも多かったことだろう。そんなエネルギーを与える演技をした堺雅人さんの当たり役といえるだろう。
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