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二百三高地(1980年:日) [Movie(映画・DVD)]

どこかの朝の情報番組で「今日は何の日」というコーナーがあった。

今日の話題のネタとして朝に情報が得られたのはよかったが、何せ朝のどさくさの中で仕入れた情報なので、いつも通勤中に忘れてしまっていた。

ふと、明日は何の日だろうとウィキペディアで調べてみると、なるほどいろいろと出てくるものだ。

歴史的出来事、有名人の誕生日など役に立つかどうか別としてまあ情報がまとまっていること。

映画ネタで目に留まったのが「日露戦争」だ。奇しくも今日どこかのテレビ番組で黒鉄ヒロシ氏が第一次世界大戦勃発の経緯について話をしていたが、近代日本が軍事大国となる過程にあたるのが「日露戦争」であり、旅順港閉塞作戦は、後の戦況を左右する作戦となった。

1904年2月24日は、その後3回に渡って実行された第一次作戦が決行された日である。

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この作戦の要は当時旅順港に集結するロシア軍旅順(太平洋)艦隊を港内に釘付けにすることで、バルチック艦隊との合流、連合を防ぎ、大陸への兵士・物資輸送に不可欠な日本海における制海権を掌握することにあった。

しかし、3回に渡る作戦は失敗に終わり、後の二〇三高地奪取とそこからの港湾への砲撃による艦隊攻撃へと作戦変更を余儀なくされる。二〇三高地攻防は日ロ両軍に甚大な損害をもたらす激戦となり、その攻防の激しさは映画・ドラマ「二百三高地」として描かれた。

最近ではNHKの連続ドラマ「坂の上の雲」で、この旅順港閉塞作戦について詳しく触れられており、映像を通して作戦経緯を知ることができる。 

さて、この「二百三高地」、突撃に次ぐ突撃の戦闘シーンの連続で、次々と兵士が倒れていく。作戦とはいったい何だ?と兵士ならずとも頭をかしげずにはいられない。しかし、観ながら、ただただ麻痺していく自分にも気がつくのである。そんな一兵士のどうしようもない切なさが「海は死にますか、山は死にますか。。」というさだまさし氏の「防人の詩」によって、観る者に伝わってくるのだ。

激戦の末、二百三高地を奪取し旅順艦隊攻撃に成功、日本海海戦でバルチック艦隊を撃破し戦争は日本の勝利に終わるが、この勝利はやがて欧米列強との軋轢を生み後の太平洋戦争と敗戦へとつながるのである。

1900年から1950年までのわずか半世紀の間に我々が何を得て、何を失ったのか、立ち止まって考えさせられる作品だ。

 

 


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