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アンチヴァイラル(Antiviral: 2012年加・米) [Movie(映画・DVD)]

「あなたのすべてに感染したい」がキャッチコピーの猟奇的な作品。

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憧れのセレブリティが感染したウイルスに自分も感染したい。そんな欲求に応え再感染性を抑制したウイルスの売買がなされる社会。 

セレブの細胞を培養して人工的に食肉を作る。人々は憧れの対象を人工的なものと知りながら自ら食すのだ。

また、憧れの人が罹った病気にまでもその関心は向けられる。セレブの罹ったヘルペスやインフルエンザなどのウイルスに自らも感染させて同様の症状を得ることに快楽を覚えるのだ。

主人公のシド(ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ)は、そんなウイルスをマニアに売る会社の注射技師だ。シドはある日憧れのセレブ、ハンナ(サラ・ガトン)の感染したウイルスを入手。あろうことかオリジナルのウイルスに自らを感染させる。しかし、そのウイルスを直すワクチンは存在しなかったのである。

ハンナの症状は日に日に悪化し、シド自身も症状が現れ始めるが、何故か施設に監禁されてしまう。脱出し追われる身となったシドは大きな陰謀へと巻き込まれていくのである。

という内容なのであるが、何にしてもサイコ感満載の不気味な作品なのである。

ただ、人間の欲望は時としてこのような形となり、そしてそれがビジネスとして成立したとき、この世界は決してあり得ないものだと決めつけることはできないのではないかと思うのだ。

誰もが持っているかもしれない「変質的」な側面がどのように表面化するのか。気味悪いが考えてしまう作品でもある。

グロいシーンもあるので、苦手な方は避けた方が無難かも? 


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