テルマエ・ロマエⅡ（2014年：日）

言わずも知れたテルマエ・ロマエ実写版第二弾。

二作目というのは、概ね前作ヒットによって制作費が増えて豪奢な作りにしたものの前作の出来を超えることが少なく、評価が分かれるものが多い。

本作も前作と比較されレビューでの評価の分かれるところだが・・・。

 

本作も前作程の衝撃はないものの、前作同様の笑いの壺をしっかりとおさえていて、面白さは変わらない。

古代ローマ人が、現代日本の風呂文化に触れ、その風呂文化の高さに驚く様が本作の笑いの壺であるが、その設定を踏襲しつつ違うシチュエーションで同じクオリティを保つというだけでも高評価だと思うのだが、いかがなものだろうか。

さて、ストーリーは劇場でお楽しみいただくとして、本作のヒロインである上戸彩さんにフォーカスしてみたい。

上戸さんといえば、ソフトバンクのCMでも有名なCMクイーンの名を冠するお茶の間（既に死語か？）でおなじみの女優だ。

アイドルとしてデビュー。その後「金八先生」で人気を博し、テレビCM、ドラマ、キャンペーンキャラクター、アワードの司会、ラジオ、映画など露出度の高さで、その知名度は抜群である。  

独特の雰囲気を持つ俳優だが、未だ代表作というほどインパクトある作品がないように思える。

そんな上戸さんにとって、濃いキャスティングのローマ陣営に対して、平たい顔族代表（大変失礼だが）として挑む本作は、間違いなく代表作となるのではないか。

この画は一昔前の中森明菜さんを思いださせる雰囲気だが、それはさておき、濃すぎてたくましい阿部寛さんとの対比として、華奢でかわいい日本女性代表的な上戸さんのキャスティングは実に絶妙といえよう。

少々行き過ぎなローマ温泉街の作り込みや、ズッキーニはマイナスポイントだが、前作のセンスがOKなら本作も十分楽しめるだろう。 

 

 

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