X-MEN: フューチャー&パスト(X-Men: Days of Future Past:2014年:米) [Movie(映画・DVD)]
X-MENシリーズ最新作となる『X-MEN:フューチャー&パスト』を観てきた。
前作『ウオルバリン:サムライ』が全体シリーズのスピン・オフ的作品で、少々盛り上がりに欠けていたが、本作は『ファースト・ジェネレーション』の流れを汲むオールキャスト体制での力作となっている。
全体シリーズの特徴はウェルバリンを話の中心に据えながらも、作品ごとにキーパーソンが活躍するようになっているところだ。
今回のキーパーソンは何にでも変身できる「ミスティーク」。全シリーズを通して活躍するシーンの多い彼女だが、本作では未来を左右するほどの重要な役割を担うこととなる。
もともとミュータント同士の戦いという単純な構造ではなく、通常の人類も交えた善悪を超えたストーリー構成だけに、絶対的な悪役が存在せず、それぞれがそれぞれの正義に従って行動するところが、本作の魅力ともいえよう。
ただし、それが独善的になり過ぎると「悪」の要素を帯び、相対的に悪役となっていく。そして「悪」として決定的になるのは、自らの正義のために誰かを犠牲にした瞬間からだ。
そんな「悪」になる瞬間が「ミスティーク」に訪れたことが、本作の始まりであり、その瞬間を防ぐために「過去」を変えることが本作だ。
ついにタイムパラドクスの領域に突入した「X-MEN」シリーズ。エンドロール後の次なる物語への布石も今回もしっかりあるので、最後まで席を立たないことだ。
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