テルマエ・ロマエ(2012年:日) [Movie(映画・DVD)]
ローマ帝国×現代日本×お風呂×タイムスリップで構成される新感覚コメディー。
ローマ人を日本の誇る濃いぃ俳優陣が演じる。主役ルシウスを演じるのは、濃いぃ俳優代表の阿部寛。現代日本と古代ローマを行き来するタイトラベラー役には、彼以外のキャスティングはあり得ないくらいにはまっている。
思いもよらず未来にタイムスリップする昔の人間(厳密にはタイムトラベルの概念が一般に知られる以前の人間)は、未来の様々なシステムに驚くというのが、この手の作品の典型であるが、頻繁に過去に戻り、アイデアを当時の技術で疑似的に再現するパターンには、あまりお目にかからない。その理由は、タイムパラドックスによる未来の変化を鑑みてのことになるが、本作品では、「そんな細かいことはさておき、まず面白く」という姿勢で描かれているのが気持ち良い。
後半、現代から古代ローマへルシウスと一緒にタイムスリップすることになる真美(上戸彩)が、歴史の乱れを修正すべく物語は進行しドラマが成立していくのだが、前半からその歴史の乱れ直しに至るまでの内容は、笑って楽しむには十分な作品であった。
ちなみに、タイムトラベルは小説タイム・マシン(H・G・ウェルズ:1895年 :英)で発表され、日本では1913年(大正2年)に「八十万年後の社会(黒岩涙香)」の邦題で萬朝報に連載されたそうだが、いずれにしても、誰もがタイムスリップなりタイムトラベルなりを理解するにいたったのは、ここ数十年といえるのではないか。
BGMにもカンツォーネ等上手く盛り込んでおり、セット(CG含め)も頑張っているようなので、雰囲気も十分。いろいろな意味で良くまとまっている作品。歴史物ではないので、細かい点は目をつぶれる人向き。面白系では満点ですね。
あ~、笑った。阿部ちゃん最高でした。
そういえば、バブルへGOも阿部ちゃんだったなぁ。
バブルへGO!! タイムマシンはドラム式 スタンダード・エディション [DVD]
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- メディア: DVD
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