Buzz rickson's MA-1 [Items]
「日経トレンディ12月号」の2014年ヒット予想ランキング14位に「トップガン女子」なるフライトジャケットが女子のミリタリーアイテムに取り入れられ、14位にランキング、かつて一世を風靡したMA-1フライトジャケットも再び脚光を浴びるか・・・。
という記事をウェブ検索で見つけたときは驚きを隠せなかった。
↑ トップガン女子×MA-1風ジャケットの図。ふーむ・・・。
今回全くのマイブームであったMA-1についてアップしようと再調査してウェブ検索していたところ見つけた話題なのだが、さてさて巷ではどれだけ流行っているのやら・・・。ただの回顧主義的な一部の仕掛け人の一人あがきか。
80年代後半から90年代前半まで映画「TOPGUN」の影響からフライトジャケットブームが日本を席巻する。
レザー素材のTypeG-1、A-2やそれに似せたものが上野アメ横の軒先に並び始め、フライトジャケットブームの兆しとともに、比較的安価なナイロン製のフライトジャケットが登場。それまでのジップアップ式のイケていないナイロン製のジャンバー（ジャンパー？） やヤッケ（＝ウインドブレイカー）にとって代わって瞬く間に日本中に広まった不思議なジャケットがMA-1だ。
最初に出たシリーズはアヴィレックスかアルファかといったところだろうが、そんなミリタリーブランドを差し置いて黒やら紺やら裏地がオレンジのMA-1タイプのジャケットを本当に男子は着まくっていたと記憶している。
確かに中綿ジャケットでグラウンドコート風のジャケット、もしくはIVY系のスタジャンに対抗する新たなファッションとしては、うってつけだったのだろう。
しかしながら、偽物は卸したての新品はフワフワで着心地も良いのだが、意外と防寒性に優れておらず、着込まないと寒い。また、中綿が弱いのか表のナイロンが薄いのか、すぐ型崩れをおこしてヨレヨレになり、ウエストのリブはゴムが伸びきってワンシーズン着るとヘタリが目立ってしまっていた。
大学生当時AVILEX製のものを着ていた。スーパーの衣料品コーナーのものとはさすがに作りも持ちも違ったが、廉価版の普及タイプだったために、防寒性が悪く中にウール製のセーターを着ないと寒さをしのげなかった。
これではカッコイイが、冬服としての役割が果たせているとはいえず、その後復権しつつあったダウンジャケットに乗り換えたのだが、これがまた当時流行りまくったNothFace007で、「本物は違う！」と実感。やはり、機能性は価格に比例すると痛感したのである。
さて、久しくMA-1とは縁遠かったのだが、時は流れ、いわゆるファーストモデルのレプリカが世に出回ることとなり、とある本物志向の雑誌を何気なく見ていたところ、フライトジャケット特集が組まれており、Buzz rickson'sから『当時のファーストモデルを忠実に再現』との記事が目に入ってしまったものだから堪らない。沸々と物欲が高まり、実物をアメ横で試着。
「ぬぬぬ、これは重い。」店員に曰く、「防寒素材にはウールが使われていて防寒性は抜群。」とのこと。シンプルになったEタイプとはことなり、インナーもあの蛍光オレンジではなくセージグリーン。渋い。
先のダウンジャケットではないが、本物の作りは違うということで早速購入したのであった。
世は既にフライトジャケットブームは過ぎ去り、街で見かけることも少なくなったMA-1であったが、これまでのように着こむことなく冬を過ごせるアイテムとして今日に至るわけである。
肩のワッペンが剥がれるので、洗濯、クリーニングはNGとの注意書き。ナイロンの染色も当時のまま再現。
本物は違うのだ。
故に忠実に従い、これまで一度も洗っていないので、何やら汚れが目立ち始めたのと、色あせが出始めている。
本物は違うのだ。
着用感はこんな感じ。（UR066 URBAN RESERCH 066DENIM（2010年製）着用）
（頭を切るとバランス悪いので、目を怪しく加工してのアップ・・・。）
着丈が短いのはコップピット内でパイロットが動きやすいようにとのこと。タウンユースでは腰回りが少々小寒いので、ボトムスは股上深めがよいということで、UR066を合わせてみた。
流行に左右されながらも、今では良いモノは良いと時折羽織るこの頃である。
「トップガン女子」本当に流行っているのだろうか？見かけたら記事にしてみよう。。
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