SSブログ
 
 
 
 
 
 
 
 

中学生円山(2013年:日) [Movie(映画・DVD)]

円山克也(平岡拓真)は、会社員の父、専業主婦の母、小学5年生の妹の4人家族で団地に住む中学生14歳だ。

2 .jpg

克也(右)は清水ゆず子(左:刈谷友衣子)に恋心をいだくが・・・ 

妄想癖があり、中学生にありがちなエロい妄想も日々の営みの一つである。克也は自分の口で自慰するために柔軟体操に励むレスリング部の部員だ。レスリング部に所属しているのは柔軟性を高めるためであり、目的達成のために日々柔軟性を高める自主トレに励んでいた。

そんなある日、円山一家の上の部屋に父子家庭の下井辰夫(草彅剛)が越してくる。下井が越してきてから団地近辺で殺人事件が発生。克也の妄想はエロいことから、犯人の正体へと変化。下井を殺し屋だと考え始めたことから事態は思わぬ方向へ。。

 

克也は自分の妄想を殺人事件で盛り上がるクラスで話をしてみたが、下井の優しい姿をみたクラスメイトにバカにされてしまう。

しかし、同じ団地に住む清水ただ一人が克也の話を信じようと克也の部屋で上の部屋の様子を伺うことに。そこで、人生始めてのキスのチャンスが克也に到来するも、下井の部屋からの爆発音で。。

と、この辺りからエロい妄想から徐々に克也の妄想は団地に住む人々の真の姿について広がっていくことになる。序盤のしょうもない男子中学生の性への渇望が、中盤以降謎めいた住居人下井の殺し屋、団地住民達の本当の姿(妄想上の姿)へと移っていくところが本作の面白みを高めるところだろう。

韓流ドラマ好きの克也の母と家電修理屋の元韓流俳優の昼間の情事、徘徊老人と克也の妹との交際・・・。妄想世界でのあり得ない出来事は、現実の世界では形は違えど実際に起こっているともいえる。観ている方が、何が現実なのか分からなくなってきそうだ。 

妄想内容のバカバカしさは、男子中学生の持つ特権ともいえる。それでも、いつか現実に向き合う時がやってくることを大人は知っているのだ。

タイトルの中学生円山で、主役は円山のようなのだが、実は主役は草彅剛演じる下井だ。下井は正義とは何かを中学生である克也に伝えようとする。そしてその正義の実践者たろうとしていたのであった。

「あまちゃん」で2013年一躍注目を浴びた宮藤官九郎監督作品。独特の世界観が見られる一風変わったコメディだ。 


nice!(7)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー
Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

nice! 7

コメント 0

Facebook コメント

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました
 
お気に入りのDENIMが見つかるかも 
 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。