SSブログ
 
 
 
 
 
 
 
 

パッカリング(ウネウネの素) [DENIM(ジーンズ)]

ジーンズ好きにとっては、裾のユーズド感はその価値を決める大きなポイントの一つといえる。

かつて、ストーンウォッシュなるものが流行ったとき、裾を詰めると詰めた部分だけが、妙に新品感あふれる風体になり、子どもながらに違和感を覚えていたものだ。店で買った時はあんなにカッコよかったのに、裾を詰めた途端にカッコ悪く見えてならなかった。足が短い自分のせいだし、仕方ないか。それに皆初めはきっと同じだと思いこもうとしていたし、大半はそうであったはずだ。とはいえ、それが「当り前」と思っていた田舎の小僧は、後にそれが当たり前ではなく、無知なるが故の妥協であることを知ることになる。

以前述べたが、加工もののジーンズを買わなくなった最大の理由は、この裾問題にあった。ならば、自然に任せカッコよくなるのを待とうという作戦だ。この作戦はこれまで、自身においてほぼ間違いのない選択であり、十分満足のいくものであった。

ed503_suso02.jpg  

ここ数年の納得感ある「ウネリ」具合。

しかし、これもまた偶然と妥協の産物であることが、最近の観察と調査で判明した。荒縄のように斜めに力強く「ウネリ」の効いたものとは何かが違うのである。

リジッドからではないからか、生地の差か、ステッチの種類か・・・。様々な要素があるようだが、答えは「パッカリンング」にあった。詳細は、下記サイトに詳しく解説があるが、決定的な要素はこのパッカリングによるようだ。

http://www.style-connection.net/denim/processing05_1

ed503_suso03.jpg 

よく見ると確かにこの裾は、確かにセンターがずれていて、シングルステッチだが、「ウネリ」は生じている。

ur066_suso03.jpg 

こちらは、最近チェーンステッチで裾直しをしたUR066でまだアタリが少ないが、カッパリングパッカリングが見られず、斜めのアタリ具合が見られない。上は切り取った部分だが、カッパリングパッカリングが見られる。「ウネリ」具合は上の方が斜めに入っていてカッコいい。

ということは、お金をかけ、この丁寧に仕上げられたチェーンステッチでは、「ウネリ」は期待できないということだろうか・・・。

チェーンステッチなら何でもいいというわけではなく、やはりユニオンスペシャルでないとだめなのか、はたまた、「パッカリング」させてくださいと頼まないとだめなのか・・・。

今の時代けっして合理的とはいえないジーンズの世界観は、知るほどに面白く、また手間のかかるものだと改めて実感したのである。また、奥を知るほどに不幸も増えるとはこのことで、知らぬが仏とはよく言ったものだ。

あー気になって仕方ない。 

パッカリングをカッパリングと表記してしまっていた[バッド(下向き矢印)]

河童リングか・・・。 


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ファッション
Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました
 
お気に入りのDENIMが見つかるかも 
 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。