Levi's 708 [DENIM(ジーンズ)]
Levi's708。2008年にローライズ×ブーツカットで発売され、いくつかの亜種を発生させたロットナンバー。で現在は廃盤。
激しい加工物のジーンズを穿いていなかったので、セール中のものをライトオンでゲット。太もものポケットとジッパーが収納力を増しており、割と撮影時に活躍した。生地は薄く表面も滑らかで、デニムというよりは木綿のズボンという感触。
中国製で、リーバイスにもこんなジーンズがあったのね。と思わせるファッション性の高いデザイン。他で見かけたことがないので、相当珍しく、それがまた個性的でちょっと気に入っている。
それにしてもブーツカット3本とは。。
ちなみに、足が長く見えるシルエットということで、ローライズ&膝を少し絞ったブーツカットは2000年前半から徐々に流行し始め、2004年頃をピークにに2008年頃には急速に姿を消していく。2006年頃にはそれまでの反動からか、女性の間でスキニーが入れ替わるように市場を席巻。
きっかけは、2000年それまでYSLのアーティスティック・ディレクターだったエディスリマンがディオールのクリエイティブ・ディレクターに就任しディオール・オムにおいて、ロックテイストの細いスタイルを発表し好評を博したことにあるとのこと。ディオールオムがメンズであったことは皮肉なものである。
スキニーはぴちぴちなので、従来の14ozでは動きがとれないが、11ozなどのライトウェイトに加え、ポリエルテルを混ぜることでストレッチ素材としたことが流行の要因でもあるようだ。更に自転車に乗ったり、家事をする際にも裾が邪魔にならないとった機能性も女性に支持されたとのこと。
レディースデザインの流行はメンズにも流入。かつてスキニーなぞ穿くのはロックンローラーくらいなものだったが、世は草食男子隆盛期。あっという間にスキニーが広まったのである。
ちなみに'80年代後半から'90年代前半にもスリムブームはあったが、当時は股上深めのモンペスタイルであったことも付け加えたい。たしかエドウィンのロンドンスリムは14ozでスリム、ケミカルウォッシュという代物で当時私も穿いていたことがあった。
そんな訳で今は第二次スリム、スキニーブームにあるわけだが、徐々にシルエットが太くなってきているとか、いないとか。
たかが流行り、されど流行。人と同じがいいのか悪いのか。世間の冷たい視線を横目に超ロングコートを着るくらい天の邪鬼の私には関係のないことなのだが、振り返ると意外に面白いものだ。
貴重なロンドンスリム80年代の画像を見つけたのでUPしておく。
ナウい!
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